5月に読んだ本

先月読んだ本。

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東京奇譚集       著 村上春樹   新潮社  2005

 

春樹節という感じですね。以前、三谷幸喜さんの文楽を観に行った時、先ず黒子さんが三谷幸喜さんの人形を操りながら登場して、自己紹介兼文楽とはどういう物かという説明をしていた記憶があります。

 

本を開いた時。臨場感と言いますか、まるで劇場いるような気分になりました。

本を開いた時です。その辺、流石だなと思いました。

春樹さんは霊感などそういう類いの物は一切信じていないそうです。この本でそう言っていました。ですが、人生にとって取るに足らない不思議な出来事と、人生を左右する不思議な出来事は確かにあると、自身の経験でそう語っています。それから、知人から直接聞いた不思議な出来事を少し工夫した5つの短編集で出来ています。

 

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新しいお金術            著  松浦弥太郎   集英社

 

この手の本はあまり見ないんですが、ツレが松浦弥太郎さんに憧れていて、この本も何年か前から是非読んで欲しいと頼まれていました。

何気に本棚を見ていると、体が勝手に動くように、スッと手が伸びていました。

感想はと言うと。

すごい誠実な人だなと思いました。この本を読んで初めて弥太郎さんの事を知ったのですが、もっと早くに知っておくべきだったと、後悔はしていませんが、何故今まで知らなかったんだろうと思いました。

お金さんと人ととは等しい。お金さんが上でも無く下でもない。人と接するようにお金さんとも接する。そんな事を読者に分かりやすく、誠実に、そして優しく教えてくれる。そんな本だと思います。